運送業のホワイト化推進ナビ

トラック運転者
の減少

運送業界でトラックドライバーが減少している要因は、長時間労働など労働条件、高齢化と若年層の減少、物流件数の増加に配送環境が追い付いていない点です。人手不足を解消するために教育体制の整備・キャリアパスの構築、女性ドライバーの積極採用、労働環境の改善・ホワイト化などが必要と考えられます。それらを実現するために業務のデジタル化が有効であると考えられるでしょう。

トラック運転者
の高齢化

現在はトラック運転者の割合は中高年層が多く、一方で20代までの若年層は少ない傾向にあります。少子高齢化により若年層が大幅に増えることが難しいでしょう。今後も高齢ドライバーに活躍してもらうには安全対策の徹底、健康管理の強化、負荷の軽減、受け入れる環境や仕組みづくり、例えば業務のデジタル化、DX化により、効率的に働ける環境構築もそのうちの1つです。

荷待ち・荷役の
時間

荷主の都合で荷物の積み下ろしや指示を待っている荷待ち時間が、違法な長時間労働につながることが問題となっています。国土交通省の指導により荷待ち時間も含め、乗務記録の記載が運送会社に義務付けされました。これは実態を把握することで、運送会社と荷主が協力し、ドライバーの労働環境の改善を促進することを目的としています。

燃料価格の高騰

原油価格の高騰は現在も続いており、トラック輸送業界は大きな打撃を受けています。考えられる燃料高騰対策としては燃料サーチャージ制の導入、燃料消費を抑えるエコドライブ、業務の見直し・効率化によるコスト削減などがあります。またコスト削減には運送業務をデジタル化することが推奨されます。

物流量の増加

巣ごもり需要の増加でBtoCのEC市場が大きく拡大しました。EC事業者が配送サービスを拡充したこともあり物流業務が煩雑化され、在庫管理や受注管理、出荷・配送まで委託できるアウトソーシングサービス利用が増えているのです。こうしたEC物流の市場規模は今後も拡大すると予測されます。

DX化が進まない

運送業界では残念ながらDX化が思うように進んでいません。推進できる人がいない、デジタル化に関する理解不足など理由はさまざま。このままDX化に取り組まずにいると求職者や取引先からも避けられる可能性があります。運送業務をデジタル化できれば業務が効率化し人手不足などさまざまな課題を解決することが可能です。

運送業界でできるSDGsとは？

近年では、日本国内でもさまざまな企業がSDGsへの取り組みを実施しています。運送業界においてはエネルギーと気候変動が課題です。いかに二酸化炭素の排出量を減らせるかが重要視されています。紙媒体からデジタルへの移行は効率・環境の両方で有効な取り組みです。

運送業界におけるインボイス制度の影響

適格請求書保存方式（インボイス制度）が2023年10月からスタートしたことを受け、運送業界にも様々な面で影響が及ぼされています。運送業者が注意すべきインボイス制度のポイントについて分かりやすく解説しています。

貸切バスの点呼の録画・録音の義務化

貸切バスの安全性の向上を図るために旅客自動車運送事業運輸規則の一部が改正され、2024年4月1日から貸切バスの点呼の録画・録音が義務化されます。そのほかにも、書類の保存期間の延長やアルコール検知器を使用する際の写真撮影の義務化などが行われているため、施行までに改正された内容をしっかりと押さえておきましょう。

物流ドローンの現状と課題

都市部はもちろん、過疎地や離島などのへき地の物流・運送サービスに革新をもたらすとして期待されている物流ドローン。実証実験が進められている段階ですが、実用化はいつごろになるのでしょうか。ここでは、物流ドローンの現状や課題について解説しています。

運送業における労災

運送業における労災事故といえば、交通事故のイメージがあるかもしれません。しかし、実際には墜落・転落、はさまれ・巻き込まれといった事故が多く発生しています。

労災事故の発生を減らすためには、DX化などによる業務改善が必要です。

運送業界における「傭車」とは？

自社だけで輸配送業務をまかなえない時や、一時的に人手不足になってしまった場合などに、他の運送会社などへ業務委託することを「傭車（ようしゃ）」と呼びます。傭車のメリット・デメリットを解説します。