診断管理

ここでは運送業の事故防止のためにトラックドライバーに求められる、定期健康診断や運転適性診断についてまとめました。受診漏れをなくすためのスケジュール管理のデジタル化の有用性についてもご紹介します。

目次

適正診断・健康診断もスケジュール管理のデジタル化で抜け漏れなく

運送業に携わるドライバーが受ける適性診断は3年に1度の受講が勧められています。また労働者の定期健康診断は1年に1回の受診が義務付けられており、運送業のドライバーも対象ですが受診頻度が増えるケースもあります。

深夜に業務するドライバーは労働安全衛生規則第13条第1項第2号に掲げる特定業務従事者に該当する可能性があり、その場合は年に1回ではなく6か月に1回の受診が義務付けられているのです。

こうした診断管理は通常の業務とは異なり、毎日発生するものではないため受診漏れが起きやすくなります。スケジュール管理のデジタル化することで、うっかりミスを防ぐことができますし管理の充実で安全運転の維持につながります。

※参照元:厚生労働省「労働安全衛生法に基づく健康診断を実施しましょう」(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11200000-Roudoukijunkyoku/0000103900.pdf

運送業の適正診断とは

自動車運送事業者は国土交通大臣が認定する適性診断を受けなければいけません。診断の種類には一般診断、初任診断、適齢診断、特定診断Ⅰ・Ⅱがあり、対象者や受診時期、診断時間、内容はそれぞれ異なります。

一般診断

対象も受診時期も任意の適性診断です。運転者の運転特性を明らかにし、安全運転に必要なドライバーの心理・生理の特性を測定。運行管理者は診断結果をもとに指導を行います。

初任診断

ドライバーとして新たに採用された就業者が対象で未経験者・経験者は関係ありません。就業開始1か月以内に受診させる義務があり、初めてトラックに乗務する前に受診します。

適齢診断

65歳以上のドライバーが対象で、65歳に達した日以後1年以内、その後3年以内ごとに1回の受診が求められます。加齢による身体機能の変化の運転行動への影響を認識させます。

特定診断Ⅰ

死亡・重症事故を起こした者(かつ過去1年間に事故歴がある者)、軽傷事故を起こした者(かつ過去3年以内に事故歴がある者)が対象で事故を起こした原因を聞き取り再発防止の指導を行います。

特定診断Ⅱ

死亡・重症事故を起こし、かつ事故前の1年間に事故を起こした者が対象。事故後、1か月以内に実施し、運転傾向を分析しながら再発防止のための指導・助言を行います。

※参照元:国土交通省「自動車総合安全情報」(https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03safety/instruction.html#kanto

トラックドライバーの健康診断

健康起因の事故の推移

国土交通省の資料によるとトラックにおける令和元年の健康起因事故報告件数は前年よりも減少していますが、それまでは増加傾向が続いていました。運転者の疾病別内訳は心臓疾患、脳疾患、大動脈瘤及び解離だけで全体の3割を占めています。

死亡事故につながる運転者の疾病別内訳は心臓疾患だけで5割を超え、脳疾患、大動脈瘤及び解離と合わせると8割を占めます。近年は健康志向が高まりつつありますが、特にドライバーは交通事故の起因になるので注意が必要です。

※参照元:国土交通省「運転者の健康状態に起因する事故報告件数の推移」(https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03safety/resourse/data/kenkokiinjiko.pdf

健康診断の必要性に関して

トラックの運転者にとって健康管理が重要なことは言うまでもありません。しかし注意をしていても業務上の都合で労働時間は不規則になりがちで、運転席に座ったままなのでストレスを溜めたり運動不足に陥りやすい環境にあります。

また一般的な職場と違って同僚が顔色の変化や異常に気がつきにくく、健康管理が難しいとも言われています。そのため定期的な健康診断は必須ですが、その他にも自主的に人間ドックを受診するなど細心の注意を払うことが必要です。

定期健康診断を実施して健康経営を

健康診断の種類

原則1年に1回の定期健康診断は受診している人も多く認知度も高いですが、それ以外に雇入れ時の健康診断や海外に6ヶ月以上派遣する労働者、または海外に6ヶ月以上派遣する際、帰国後国内業務に就かせる場合の健康診断もあります。

また深夜業を含む業務、有害な業務、重激な業務(重量物の取扱い)など常時従事する労働者は特定業務従事者として6ヶ月以内ごとに1回、特別な健康診断を受けなければならないことになっています。

その他の健康診断

定期健康診断以外では自費になりますが人間ドックや生活習慣病検診があります。健康起因の事故の内訳を見ると、心臓疾患、脳疾患、大動脈瘤及び解離の割合が高くなっているためこうした自主的な健康診断も非常に重要です。

※参照元:全日本トラック協会「健康起因事故防止マニュアル」(https://jta.or.jp/wp-content/themes/jta_theme/pdf/rodo/kenko_manual2022.pdf

運送業務に特化したシステム!
アネストシステムのBSSの診断管理

診断管理

アネストシステムのBSSでは運送業務を行う上で重要な適性診断と健康診断のスケジュールや結果を管理することができます。診断の予定日や結果入力の通知も行われるので、実施漏れや入力漏れを防ぐことができます。

主な管理機能

  • 適性診断スケジュール管理
  • 適性診断受診結果管理
  • 健康診断スケジュール管理
  • 健康診断受診結果管理

主な通知

  • 適性診断の予定日の通知
  • 適性診断の結果入力の通知
  • 健康診断のスケジュール作成の通知
  • 健康診断の受診結果入の通知
  • 健康診断の予定日の通知

アネストシステムのBSSを
もっと知りたい方はこちら

取材協力 Sponsored by アネストシステム

画像引用元:株式会社アネストシステム(https://bss-cloud.info/bss-cloud/

運送業特化型システムを開発!

アネストシステムは運送業界を中心に、運送業務関わるシステムを開発・販売している企業。同社が開発した「BSS」は全国の運送会社が安心してスピーディーに、運送業務をデジタル化・DX化に対応できるためのシステムです。
しかも基本機能は1アカウント無償で提供。DX化の波に乗り遅れないように今から対策を。

その面倒な業務
DXで解決できます 乗り遅れたくない方はコチラ!
その面倒な業務DXで解決できます:乗り遅れたくない方はコチラ!

運送業務のデジタル化・DX化でどのようなことを実現できるのか、詳しく解説しています。多くの企業でDX化が進む今、時代に取り残されないためにも、いち早く推進しましょう!