トラックの維持費の内訳
トラックを維持するのにかかる費用の内訳は、大きく分けて以下の通りです。
燃料費
移動距離にかかわらず、トラックを運行するには当然燃料費がかかります。ガソリン代は車両の大きさや燃料の価格、燃費によって変動します。季節によってはエアコンの使用でガソリン代が増えることも忘れないようにしておきましょう。
保険料
すべての自動車に加入が義務付けられているのが自賠責保険です。自家用か事業用かで1年間に支払う保険料は異なりますが、2トン車の自家用車で24,000円・事業用で35,000円、4トン車の自家用車で36,000円・事業用で49,000円かかります。
対物賠償や自己の治療費、車両費損害を補償するために任意保険に加入する場合、さらに任意保険料がかかります。
車検費用
新車・中古車にかかわらず、すべての自動車は車検を受けなくてはなりません。トラックの場合は1年に一度(8t未満の初回は2年に一度)、軽貨物車両の場合は2年に一度の車検費用がかかります。
メンテナンス費用
トラックのメンテナンスをおろそかにすると、燃費が悪くなるのはもちろん、安全な運行にも支障をきたします。タイヤやエンジンオイル、エアコンフィルター、バッテリーなどを交換する際には、部品代と交換工賃に費用がかかります。
税金
自動車の区分や重量、経過年数に応じて新規登録時と車検時に自動車重量税がかかります。また、事業用の軽貨物車両の場合、年に一度かかるのが軽自動車税です。
トラックの維持費を抑える方法
エコドライブ
燃費のよい運転技術、つまりエコドライブを心がけると燃料の消費量を減らせるので、維持コストダウンにつながります。発信するときは穏やかにアクセルを踏む、一定の速度で走行して加速や減速が少ないようにするなど、工夫してみてはいかがでしょうか。
メンテナンスの効率化
必要なメンテナンスをまとめて行うと、稼働しない時間を減らせるため効率的ですし、一度の整備にかかる工賃も抑えられます。年に1度のタイヤ交換時にエアコンフィルターも交換する、バッテリー交換時にエンジンオイルも交換するなど、効率化するのも一つの手です。
燃費の良い車種の選択
ハイブリッド車などの燃費の良い車両を選択すると、燃費効率が上がり維持費を抑えることにつながります。燃費は年式や車種によっても変動するので、なるべく燃費の良い車種を選ぶことが大切です。
トラックの維持費を削減するための補助金・助成金
世界的な燃料価格の高騰に伴い、政府が2022年1月から実施したガソリン価格の高騰を抑える緩和措置「燃料油価格激変緩和補助金」は、2024年5月以降も継続する方針が決定しています。
新たな具体的期限は発表されていませんが、補助金による緩和がされている間は維持費削減につながると考えられます(2024年6月27日時点)。
※引用元:資源エネルギー庁「燃料油価格激変緩和補助金」 (https://nenryo-gekihenkanwa.go.jp/)
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